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 脳貧血は貧血ではない

 脳貧血とは小学校の朝礼などで長時間立ち続けていると気分が悪くなって倒れたりする症状をいいますが、これは本当の貧血とは違います。貧血は赤血球数やヘモグロビンが減少しますが、脳貧血の場合は血液を調べても正常で問題はありません。

 気分が悪くなって倒れてしまうのは、立ち続けていると重力によって血液が足のほうへ下がってしまい、脳に血液があまりいかなくなったためです。つまり脳貧血とは「薄い血液」が原因ではなく、脳への血液循環がうまくいかずに脳が酸素不足を起こしてしまった状態なのです。

 私たちが立っている時に血液が一番たまるのは足の静脈です。もともと静脈には血液を送り出す力はほとんどなく、血管周辺の筋肉の収縮を利用するなどして静脈血を上にあげています。しかし成長過程にある小学生ではそのような筋肉がしっかりできていなかったり、血管の弾力性に乏しい子供がいます。そのような子供が長時間立ち続けていると、足にたまった静脈血を脳まで押し上げてやることができなくなるのです。筋肉がしっかりと形成された大人では子供の時のような脳貧血は起こりにくくなります。



 

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